また熱が出た。三歳になる息子の頬を触り、その熱さと独特の不機嫌な泣き声を聞いた瞬間、私の心には暗い予感が広がりました。案の定、ライトを当てて確認した息子の喉は真っ赤に腫れ上がり、舌には小さなイチゴのようなブツブツが浮かび上がっていました。三ヶ月前、そしてその一ヶ月前にも経験した、あの溶連菌の光景です。「またなの?」と、思わず口をついて出た言葉には、看病への疲れ以上に、自分の子育てに対する自信喪失が混じっていました。小児科の待合室で、周囲の視線を気にしながら「私の掃除が足りないのだろうか」「栄養バランスが悪くて免疫力が落ちているのだろうか」と自分を責め続ける時間は、母親にとって地獄のような苦しみです。医師に「先生、どうしてこの子はこんなに何度もかかるんでしょうか」と縋るように尋ねると、先生は穏やかに、しかしはっきりとこう答えてくれました。「お母さんのせいじゃありませんよ。今は、環境とこの子の体の成長過程が、たまたま重なっているだけなんです」。その言葉を聞いた瞬間、張り詰めていた緊張の糸が切れ、診察室で涙が溢れそうになりました。先生の説明によれば、息子は集団生活の中で常に新しい菌の洗礼を受けており、喉の粘膜がまだ弱いために、どうしても感染しやすい状態にあるとのことでした。そこから私の「溶連菌との戦い」は、ただ菌を怖がるのではなく、正しく向き合うフェーズへと変わりました。まず徹底したのは、医師から処方された十日分の薬を、症状が消えても絶対に一錠も残さず飲ませ切ることでした。以前の私は、三日ほどで元気になった息子を見て「もう大丈夫だろう」と油断して、飲み忘れを放置してしまったことがありました。それが菌の残党を生き残らせ、再発の隙を与えていたのかもしれないと反省したのです。また、生活習慣も抜本的に見直しました。家中のタオルを共有するのをやめ、洗面所にはペーパータオルを設置しました。さらに、菌が潜みやすいと言われた歯ブラシも、感染のたびに新しいものに交換し、日常のうがいも水だけでなく、喉の潤いを保つことを意識させました。驚いたことに、これらを徹底し、さらに息子の睡眠時間を一時間増やして体力の底上げを図ったところ、半年間一度も再感染することなく過ごせるようになったのです。何度もかかるという経験は、母親を孤独な戦いへと追い込みますが、大切なのは「自分を責めないこと」と「プロのアドバイスを愚直に守ること」でした。溶連菌を繰り返す日々は、私たち親子にとって身体の仕組みを学び、生活を整え直すための長い試練だったのかもしれません。今、同じように赤い喉を見つめてため息をついているお母さんに伝えたい。そのトンネルには必ず出口があります。
繰り返す溶連菌感染症に悩んだ母子の記録