私は自分の健康を過信していました。昨年の秋口、喉の痛みと鼻水が出始めたときも、いつもの軽い風邪だろうと思い、市販の風邪薬を飲んでやり過ごしていたのです。ところが、一週間が過ぎ、喉の痛みや倦怠感が消えた後も、鼻の状態だけが一向に改善しませんでした。むしろ、鼻水の色は透明から濃い黄色へと変わり、常に片方の鼻が完全に塞がっているような重苦しさが続きました。何より辛かったのは、顔面の右側、特に目の下から頬にかけてズキズキとした拍動性の痛みが出始めたことです。デスクワークで下を向くたびに、頭の中にまで響くような鈍痛が走り、仕事に集中することさえままならなくなりました。私は最初、何科に行くべきか迷い、とりあえず会社近くの内科を受診しました。そこで抗生物質を処方されましたが、数日飲んでも劇的な変化はありませんでした。不安になり、友人の勧めで重い腰を上げて耳鼻咽喉科を訪れることにしたのです。耳鼻科の診察室で、初めて鼻から細いカメラを入れられたときは少し緊張しましたが、モニターに映し出された自分の鼻の中を見て驚きました。粘膜は真っ赤に腫れ上がり、隙間からドロドロとした膿が溢れ出していたのです。医師からは、風邪をきっかけに副鼻腔の出口が塞がり、中で細菌が繁殖した急性副鼻腔炎であると診断されました。内科での治療も間違いではありませんが、私の場合は膿が溜まりすぎていたため、物理的なアプローチが必要だったのです。その日のうちに鼻の奥を洗浄してもらい、溜まっていた膿を吸引してもらうと、その瞬間から視界が明るくなるような、驚くほどの解放感を味わいました。処方されたのは、私の鼻の細菌に合わせた最適な抗菌薬と、粘膜の腫れを引かせる点鼻薬、そして鼻水を出しやすくする去痰剤でした。そこから数日間の通院と服薬を続けた結果、あんなに頑固だった顔の痛みと鼻詰まりは嘘のように消えていきました。この体験を通して痛感したのは、鼻のトラブルに対しては、最初から耳鼻科というスペシャリストを頼るべきだったということです。内科は全身を診てくれますが、鼻という複雑な迷路のような構造の中を専門の器具で掃除し、適切な薬剤を届ける技術においては、やはり耳鼻科に一日の長があります。もし、今まさに長引く鼻詰まりや顔の違和感に耐えながら、何科に行こうか迷っている方がいたら、迷わず耳鼻咽喉科へ行ってください。それは、単に症状を抑えるだけでなく、自分の体の中で起きている「詰まり」を根本から取り除いてくれる、確実な一歩になるはずですから。