ある穏やかな日曜日の朝、私はトイレで自分の目を疑いました。便器の中が、これまでに見たこともないような鮮やかなワインレッドに染まっていたのです。どこかが痛むわけでもなく、体調も至って普通でした。それだけに、視覚から飛び込んできたその強烈な赤色は、私の頭の中を真っ白にさせるのに十分な衝撃でした。すぐにインターネットで「血尿、何科」と検索を始めました。そこには、膀胱炎からがんまで、恐ろしい病名がいくつも並んでおり、不安で心臓の鼓動が激しくなったのを覚えています。月曜日を待つのももどかしく、私は月曜日の朝一番で近所の泌尿器科クリニックへ向かいました。泌尿器科という場所は、男性が行くところという勝手なイメージを持っていて、女性の私にとっては少しハードルの高い場所に感じられましたが、待合室には私と同じように真剣な表情をした男女が座っており、少しだけ勇気が湧きました。診察室で医師にこれまでの経緯を話すと、先生は落ち着いた声で「血尿は驚くものですが、原因を一つずつ調べていけば大丈夫ですよ」と言ってくれました。まずは尿検査、そしてお腹にジェルを塗って診る超音波検査が行われました。モニターに映し出される自分の膀胱の中に、先生が小さな影を見つけたとき、私は一瞬息が止まりそうになりました。先生の説明によれば、幸いにもそれは癌ではなく、非常に小さな膀胱結石が粘膜を傷つけていたために出血していたとのことでした。あんなに真っ赤な色が出ていたのに、原因はこんなに小さな石だったのかと、拍子抜けすると同時に、心の底から安堵しました。石を排出するための薬と、炎症を抑える薬を処方され、数日後には尿の色も元通りになりました。今回の経験で痛感したのは、自分の感覚だけで「大丈夫だろう」と判断したり、逆に「もう手遅れだ」と絶望したりすることの無意味さです。血尿というショッキングな出来事に対し、唯一の正解は「プロの目」に委ねることでした。もし私が恥ずかしがって受診を遅らせていたら、小さな石が原因で腎臓を痛めていたかもしれませんし、もしそれが癌だったとしたら、早期治療のチャンスを逃していたかもしれません。泌尿器科の先生は、排泄という人間の尊厳に関わる部分を、非常に科学的かつ温かく診てくれます。赤い尿を見てパニックになっている方がいたら、伝えたいことがあります。あなたのその不安を止めることができるのは、検索画面ではなく、専門医の診察室です。勇気を出して最初の一歩を踏み出すことが、どれほど自分を救うことになるか、私のこの体験が少しでも誰かの背中を押す力になればと願っています。
突然の赤い尿に驚き泌尿器科へ駆け込んだ私の体験談