ピカピカの新築の家に引っ越した矢先、どこからともなく蟻が現れて大量発生。清潔で隙間もないはずの新しい家で、なぜこんなことが起こるのかと、多くの人が頭を悩ませます。実は、「新築だからこそ」起こりやすい、蟻の大量発生の意外な原因がいくつか存在するのです。最も考えられる原因の一つが、「建築前の土地」に元々蟻の巣があったというケースです。家が建つ前からその土地に生息していた蟻のコロニーが、基礎工事などの大規模な環境変化によって住処を追われます。そして、工事が終わって静かになった後、新しくできた建物の基礎の周りや床下に、新たな巣を作ってしまうのです。特に、床下の断熱材は暖かく、加工もしやすいため、蟻にとって格好の営巣場所となり得ます。また、「建材の匂い」が特定の種類の蟻を誘引するという説もあります。新しい木材や合板、接着剤などが発する化学物質の匂いが、一部の蟻にとっては魅力的に感じられ、引き寄せられてしまうことがあるのです。さらに、「コンクリートの湿気」も関係しています。家の基礎に使われるコンクリートは、完全に乾燥するまでに1〜2年かかると言われています。その間、コンクリートから放出される水分によって床下の湿度は高い状態が保たれます。この湿った環境が、蟻にとって非常に住みやすい条件を提供してしまうのです。周辺の「環境変化」も大きな要因です。新しく宅地が造成された場所では、それまで森や草地だった環境が破壊され、行き場を失った蟻たちが、新しくできた住宅地へと一斉に避難してくることがあります。その結果、まだ誰も住んでいない新築の家が、最初のターゲットになってしまうのです。このように、新築の家における蟻の大量発生は、家の清潔さとは関係なく、建築地の環境や建材、施工の状況といった、住む前からの要因が複雑に絡み合って発生します。もし新築の家で蟻の問題に直面したら、早めに施工会社や専門の駆旧業者に相談し、原因を特定してもらうことが重要です。