ある日、恋人の目が、片方だけ赤く腫れていることに気づく。「どうしたの?」と聞くと、「なんか、ものもらいができたみたいで、痛いんだ」と、つらそうな返事。そんな時、心配な気持ちと共に、「これって、うつるのかな?」「キスとかしても大丈夫?」といった、デリケートな疑問が頭をよぎるかもしれません。大切なパートナーだからこそ、正しい知識を持って、適切にサポートしてあげたいものです。まず、大前提として、麦粒腫(ものもらい)は、キスをしたり、一緒に寝たり、同じ空間で過ごしたりするだけで、相手にうつることはありません。風邪やインフルエンザのように、空気感染や飛沫感染する病気ではないので、過度に心配したり、彼を避けたりする必要は全くありません。彼自身も、自分のせいであなたにうつしてしまうのではないかと、不安に思っているかもしれません。「麦粒腫はうつらない病気だから、大丈夫だよ」と、まずは安心させてあげることが、一番の優しさです。しかし、愛情表現としてのキスについては、少しだけ注意が必要です。通常のキスであれば問題ありませんが、彼の顔、特に患部周辺に触れたり、涙や目ヤニに触れるようなことがあったりした場合は、念のため、その手で自分の目をこすらないように気をつけましょう。そして、彼をサポートする上で、いくつか気をつけてあげたいポイントがあります。一つは、「衛生管理への協力」です。彼が使ったタオルと、自分のタオルは、この期間だけは分けて使うようにしましょう。これは、万が一の感染リスクを避けるためと、彼自身が反対の目に菌を広げないようにするためです。枕カバーもこまめに取り替えてあげると、より清潔を保てます。二つ目は、「治療への後押し」です。麦粒腫は自然に治ることもありますが、症状が強かったり、長引いたりする場合は、眼科での治療が必要です。「仕事が忙しいから」と、病院に行くのをためらっているようなら、「心配だから、一緒に行こうか?」と、優しく受診を促してあげてください。そして三つ目は、「心身の休息をサポートする」ことです。麦粒腫は、疲れやストレスで免疫力が落ちている時にできやすくなります。彼の好きな、栄養のある食事を作ってあげたり、ゆっくりと休める時間を作ってあげたりと、彼が心身ともにリラックスできる環境を整えてあげましょう。あなたの温かいサポートが、彼にとっては何よりの薬になるはずです。
彼の目が真っ赤に。麦粒腫の彼と過ごす上で気をつけること