先月のこと、私は人生で経験したことのないほどの、喉の痛みに見舞われました。始まりは、保育園に通う4歳の息子が、高熱とひどい咳でRSウイルス感染症と診断されたことでした。息子の看病に追われる中、私自身もなんだか喉がイガイガし始め、「ああ、風邪がうつったな」と軽く考えていました。しかし、その翌日、事態は急変しました。朝、目覚めると、喉にガラスの破片が突き刺さっているかのような、激しい痛みが走ったのです。唾を飲み込むことさえ、ためらわれるほどの激痛。鏡で喉の奥を見ると、扁桃腺のあたりが真っ赤に腫れ上がっていました。熱も38度を超え、体中の関節がギシギシと痛みます。これはただの風邪ではない。そう直感した私は、かかりつけの内科へ駆け込みました。事情を話すと、医師は「おそらく、お子さんからRSウイルスがうつったのでしょう。大人がかかると、喉の痛みがひどく出ることが多いんですよ」と説明してくれました。特効薬はないため、解熱鎮痛薬と、炎症を抑えるトローチを処方され、とにかく水分を摂って安静にするように言われました。しかし、その日からが本当の地獄でした。処方された鎮痛薬を飲んでも、喉の痛みはほとんど和らぎません。食べ物は一切喉を通らず、水分を摂るのも一苦労。ゼリーやヨーグルトですら、喉にしみて激痛が走ります。唯一、口にできたのは、なぜかバニラアイスクリームだけでした。冷たさが痛みを麻痺させてくれるのか、それだけは少量ずつ食べることができました。数日間、私の食事はアイスクリームだけ。夜も、喉の痛みと咳でほとんど眠れず、体力はどんどん奪われていきました。子供の病気と侮っていたことを、心から後悔しました。結局、喉の痛みのピークは3〜4日ほど続き、1週間ほど経って、ようやく普通に食事が摂れるようになりました。この経験を通じて、RSウイルスが大人の健康にとっても、決して軽視できない脅威であることを身をもって知りました。そして、子供の看病をする際は、自分自身の感染対策がいかに重要かを痛感した出来事でした。
まさか私がRSウイルス?喉の痛みとの闘い